野島洋一氏は高校時代吹奏楽部に所属しフルートと出会った。その後、ヤマハに入社。野島氏が入社した数ヶ月後に初めてプロフェッショナルモデルのフルートを発売するなどヤマハのフルートにおける歴史的な年であった。1992年に、湖西市の古見で野島さんを筆頭とするヤマハを退職した技術者3人によってフルートマスターズ工房が設立された。創業時より手掛けてきた修理数は7000本を越えている。カナダやロンドンからも修理依頼が来ることもあり国際通用する技術を持つ。大量生産の過程を経て製造される楽器は入門向けの楽器であり、上級者やプロフェッショナル向けの楽器は手作業で作られる。この手作業の段階では熟練した職人の高い技術力が欠かせない。そこで、技術を売り物とする工房の出番となるのである。日本で作られるフルートは世界でも大変高い評価を受けている。そのうちの一つが野島さんのフルート。ブランドのインターナショナル化、大規模化が進むと製造工程の迅速化及び簡略化のために製造工程の分業化が進むことになる。つまり、一人で楽器製作の全工程を完了させることが出来ないということである。
野島洋一談/フルートマスターズでは手工業を売りとして、手でどれだけ良い楽器を作ることが出来るかという点にこだわりを持っています。良い楽器とはより長く使える楽器です。
FMCフルートマスターズ
資料提供/一般社団法人グローバル人財サポート浜松
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