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(シリーズ:はままつの街道物語②)姫街道の松並木

三方原追分から気賀方面への道に進む道筋にある青々と茂る松並木。江戸時代の街道の雰囲気を醸し出しています。3.8キロメートルにわたって道の左側(南側)に続く浜松市指定史跡「姫街道の松並木」には、200本以上の松が植えられています。もともとは道の両側に植えられていたのですが、道の北側の松は昭和27(1952)年、火災に遭った三方原小学校校舎の再建に充てるために伐採されました。延宝年間(1680年頃)に作成された「浜松領分絵図」には、すでに松並木が描かれています。また、大正期から昭和初期頃の写真を見ると、うっそうとした松並木の様子がうかがえます。現在も残る松並木は、こうした歴史の一端を今に伝えています。

【地域の逸品】
追分の交差点からおよそ700メートル南東にある「追分の一里塚」は、江戸から66番目の一里塚。交差点から浜松駅へ向かう道も姫街道と呼ばれています。そもそも江戸時代以前から『本坂道』と呼ばれていたこの街道は、市野宿を出ると、有玉で三方原に登り、追分一里塚を通過して気賀宿に向かうものと、浜松宿から追分に向かう両方の道筋がありました。明和元(1764)年に、本坂道は官道、今で言う国道になりました。このとき認定されたのは、追分一里塚を経由せずに浜松宿に行くルートでした。

姫街道の松並木

姫街道石柱

追分の一里塚

 

(参考出典/浜松市公式Facebook「いいら!プラス(Plus)」

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