亀山敏昭さんは、ヤマハでトランペット製造を極めたトランペット、コルネットマウスピース製造の第一人者である。中学時代に吹奏楽部でトランペットと出会う。高校時代も吹奏楽部でトランペットを演奏。地元で国体が開催された時にはファンファーレ隊として、トランペットを演奏。ヤマハで生まれたばかりの管楽器生産部門で十年近くトランペット及びコルネット設計の技術者として活躍。30歳でヤマハのアトリエをハンブルグに立ち上げる。以後、9年間に渡りプロフェッショナル用の管楽器の調整、リペアを引き受る。その間、今世紀最高のトランペット演奏家であるモーリス・アンドレ氏をはじめ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の団員たちなど世界でもトップクラスの演奏家と関わり、1999年12月、JR浜松駅にほど近い砂山町に工房「トシ・トランペットアトリエ」を構えることになる。マウスピース製造及び本体の修理、改造などを手がける。その高度な技術力はたちまち評判となり、国内外から注文が相次ぐようになった。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の2001年に開催されたニューイヤーコンサートではヨハン・シュトラウス作曲の「観光列車」という楽曲で亀山氏が製作したシャフナーホーン(車掌が使用するラッパ)が使用された。また、マウスピース製造だけでなく、アトリエを拠点に演奏家によるミニコンサートも度々企画されている。
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資料提供/一般社団法人グローバル人財サポート浜松
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