今回お話を伺ったクリエーターさんは、『切り絵作家 竹田佳澄さん』です。
現在、天竜区二俣町にあるアートギャラリー マルカワの蔵 叉水で、「動植物の切り絵展」を開催中です。
数日前、初めて竹田さんの作品を観させて頂ましたが、一瞬で幻想的な作品に引き込まれてしまいました。竹田さんが生み出す作品は、「本当に切り絵なの!?」と疑いたくなるほど繊細です。素敵な作品を生み出している竹田さんに、是非ともお話を伺いたいと、今回インタビューしてきました。
高校生の時に先輩が、背景に色を貼った切り絵をしていて、それを見て自分でも切り絵をしてみようかなと思ったのがきっかけで始めました。切り絵をやっていない時期もありますが、大体9〜10年くらい続けています。切り絵の先生というのはいなくて、独学です。はじめは今のような細かい切り絵ではなく、だんだん細かくなっていきました。使っている紙も、初期は厚かったのですが、続けているうちにだんだんと薄い紙になり、今は折り紙とか、中国の切り絵用の剪紙などを使っています。今展示している作品の中では、鶴の切り絵が剪紙で作っています。
Q. こんなに繊細な切り絵はどのように制作しているのですか?
紙の裏に直接下絵を描いて、それをホームセンターなどで売られている細工用のカッターで切って作っています。
作品を作って、人に喜んでもらえる事が一番嬉しいです。大変なのは‥作っている時ずっと‥大変といえば大変です。でも一番大変なのは、切る作業よりも額に入れる時です。風で飛んでいったり、静電気でくっついてしまったりするので。
Q. 見れば見るほど引き込まれる作品ですが、どんな事から発想を得て制作していますか?何かテーマとかあるんですか?
テーマは特になく作りたいものを作っています。あまりちゃんとしたテーマはないのですが、全体でみると植物と動物が多いかなと思います。制作の時は、頭の中にイメージがあり、描いて出来上がるときもあるのですが、うまくアウトプット出来ず、制作が進まないときもあります。
2〜3年前に公民館の展示で声をかけてもらったのがきっかけで、それからまた別の人に声をかけてもらって展示という感じで‥それが続いて今に繋がっています。
今後の活動は、9月下旬に浜松市南区のギャラリー響さんで展示予定です。それと、磐田市のくれたけインいわたさんで毎月1点ずつおかせてもらっています。磐田市の喫茶Papaさんにもおかせてもらっています。もしかしたら年内に喫茶Papaさんで展示をするかもしれません。
Q.今後挑戦したい事、現在挑戦している事を教えてください。
今後の目標は、大きい作品を、もう1個作る事です。展示などをしていると大きい作品がないと、どうしても見劣りしてしまうので‥。大きい作品はものにもよりますが、大体1ヶ月以上かかります。
現在、切り絵を使ったアクセサリー等、新しいことにも挑戦しています。切り絵を使ったランプシェード作りにも今後挑戦してみたいです。