三ヶ日の町並みを抜けて姫街道を西へ。猪鼻湖へと注ぐ宇利山川を渡り、道は、三ヶ日町内を東西に流れる日比沢川に沿って穏やかな丘陵を縫うように伸び、徐々に高度を上げていきます。本坂の家並みを抜けると、いよいよ本坂峠に向かう急な山道になり、所々に石畳が敷かれています。愛知県東部は古代、「穂の国」と呼ばれており、本坂峠の語源は「穂の国の境」から来ているとも言われています。今は、山肌を貫く本坂トンネルが、浜松市の西の玄関です。
【地域の逸品】
高さ96cm、市内最大の銅鐸「猪久保銅鐸」日比沢川が猪鼻湖に注ぐ三ヶ日町日比沢猪久保で、昭和40年1月みかん園造成中に出土し、現地には「銅鐸出土地」の石碑が建てられています。この銅鐸は近畿地方で作られ、伊勢湾を舟で渡り、渥美半島を経由して運ばれてきたのではないかと考えらています。そして、浜名湖を舟で運ばれてきたのでしょうか。それとも人の背に担がれて本坂峠を越えてきたのでしょうか。古代の歴史ロマンを現代に伝える地域の逸品です。
本坂峠の旧姫街道(豊橋市側)
本坂峠の標高を示す案内看板
県指定文化財「猪久保銅鐸」
(参考出典/浜松市公式Facebook「いいら!プラス(Plus)」)