秋葉街道には、街灯の役割をしていた常夜燈や、道案内をする道標などその面影が今でも残っています。浜北区貴布祢にある「秋葉街道貴布祢の道標」は、市の指定文化財で、信仰の道の十字路(笠井~宮口を結ぶ道と秋葉道の交差点)に立っていたものです。石製の角柱で、四つの面に文字が刻まれ、北面「右 者ま松 左 可さ井池田 道」、南面「左 みや口大平道 観音講中」、東面「すぐ秋葉山辺」、西面「秋葉山道 是よ里七里」という道案内がされています。「者は松」は浜松を意味しています。建立年号の記載は見られませんが、刻まれている文字の内容から江戸時代後期のものと考えられています。
【地域の逸品】
小松秋葉山常夜燈(市指定文化財)
「小松秋葉山常夜燈」は、明和5年(1768年)に建立された石灯籠型常夜燈で、現在は浜北区小松の小松秋葉大鳥居前の龍燈内に納められています。この常夜燈は、灯りをともして人々の交通の手助けをしていたという役割と、柱の部分に「右 秋葉道」という文字が刻まれていることから、道標の役割も果たしていたものです。そのほか、建立された年号も「明和五戌子年六月吉日」と刻まれています。
秋葉街道貴布祢の道標
小松秋葉大鳥居
小松秋葉山常夜燈
(参考出典/浜松市公式Facebook「いいら!プラス(Plus)」)