静岡県西部地区の浜松市浜北区にある根堅遺跡にいってきました。
前々から浜北人のことがとても気になっていました。
浜北文化センターの市民ミュージアム浜北歴史資料館にてレプリカの展示がされています。
今回は根堅遺跡と浜北文化センター内の市民ミュージアム浜北歴史資料館にお伺いしました。
人類が地球上に姿を現したのは、今からおよそ500万年以上前のアフリカ大陸であると考えられています
根堅遺跡は、浜北区北部の石灰岩丘陵地にある洞窟遺跡で
昭和35年(1960)に石灰岩採掘中にトラ・ヒョウなどの動物化石骨に混じり人骨化石が見つかりました。
人骨化石は、浜北人と命名され、
放射性炭素の分析による年代測定の結果、
浜北下層人骨で約18000年前、上層人骨で約14000年前のものと判明しました。
また、本州唯一の石器時代の人骨であることが確認されています。
旧石器時代には、現在より気温が低く海水面が低いので、
日本がユーラシア大陸とつながっていました。
大陸の人々は、狩りの獲物を求めて
、日本列島へやってきたと考えられています。(文章 現地説明板参考)
昭和36年、石灰岩採掘場から古い人間の骨が見つかりました。
骨は今から約1万4千年前〜約1万8千年前のものであることが分かりました。
これが「浜北人」と名付けられた化石の骨で、旧石器時代の本州最古の人骨化石です。
骨が見つかった場所は根堅遺跡として保存されています。
およそ3万年前、地球が何度目かの氷河期を迎えると、
海水面が現在よりも100メートルほど低下しました。
天竜川は扇状地を侵食し、東岸に磐田原大地、西岸に三方原大地を形成しました。
この三方原大地の付け根の浜北区根堅遺跡において、
旧石器時代の約18000年前と約14000年前の人骨化石が発見され
旧石器時代から人々が活動していたことが確認されました。
約14000年前に氷河期が終わり、
気候の穏やかな縄文時代がやってくると、
人々は段丘上や丘陵部に定住し、
集落を形成しました。
根堅遺跡で発見された人骨は、東京大学総合研究博物館に保管されています。市民ミュージアム浜北には、そのレプリカが展示されています。
旧石器時代の本州最古の人骨化石。私たちの祖先。
考古の歴史にロマンを感じました。
人類の歴史に大変興味を持ちました。
是非一度根堅遺跡で歴史のパワーを感じてください。
根堅遺跡(ねがたいせき)
所在地:静岡県浜松市浜北区
天竜浜名湖鉄道「岩水寺」駅下車、徒歩10分
岩水寺西駐車場付近
市民ミュージアム浜北
(浜北文化センター内)
〒434‐0038 浜松市浜北区貴布祢291-1
Tel:053-586-7310
開館時間 午前9時~午後5時
休館日 月曜日(祝日の場合はその翌日)年末年始
駐車場 約350台(浜北文化センター)