近代日本の造船技術の先駆者で、
明治期に磐田原台地に茶園を開拓した
海軍中将男爵赤松則良の邸宅跡です。
明治20年代に建てられた
門・塀・土蔵は県・市の指定文化財となっています。
敷地内には庭園と旧赤松家記念館があり、
記念館では旧赤松家ゆかりの文化財や寄贈資料等を展示しています。
門をくぐると、中心には庭園、周囲にはいくつかの蔵が建っています。
古くは、遠江国の国府や国分寺が置かれており、
この地域の政治・文化の中心地でした。
中でも「見付(みつけ)」エリアは東海道の宿場町として、
戦国時代から江戸時代にかけて栄えたそうです。
則良は、10代にして、日本の軍艦として初めて太平洋を横断した「咸臨丸」に乗船。
江戸幕府によるオランダへの留学生に。
敷地内の記念館では、
則良の生涯についての資料を、
ゆかりの品々とともに見ることができます。
オランダ留学を経て、
明治政府のもと造船技術者として功績をあげました。
大政奉還後、徳川家を慕って、見付に居を構え、
その一族や代理人の手によって磐田原の開拓が進められました。
江戸幕府の崩壊とともに帰国し、見付の地へ移住。
移住後は、磐田原の茶園の開墾。
明治政府からお呼びがかかり、生涯をとおして海軍などで
要職を歴任したそうです。
歴史のある広い邸宅を見学はいかがでしょうか。
旧赤松家記念館
静岡県磐田市見付3884−10
営業時間
午前9時〜後4時30分
休業・休館日
月曜日(祝日または振替休日にあたるときは開館)
国民の祝日の翌日(土・日・月曜日にあたるときは火曜日休み)
年末年始(12月29日から1月3日)
交通アクセス
JR磐田駅前バスターミナル2番のりば
遠鉄バス「二俣山東行き」乗車、『河原町北』下車徒歩1分