Vol.016
市民に届け!舞台芸術のチカラ 芸術文化アドバイザー 平田満さん
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芸術文化部門
舞台芸術のチカラを人に、まちに。
とよはしは舞台(ステージ)!
「文化芸術を創造し、享受し、文化的な環境の中で生きる喜びを見出すことは、人々の変わらない願い」(文化芸術振興基本法)です。
また、創造力や表現力によって生み出される芸術文化は、自己の充実とともに、心に刺激を与え生活を豊かにしてくれます。
豊橋市は、優れた芸術文化に触れる機会の提供、市民の芸術文化活動への支援、文化施設の整備充実を行い、文化水準のさらなる向上を目指しています。
現在、豊橋駅の南側(西小田原町)に芸術文化交流施設「プラット」(愛称)を、平成25年5月のオープンに向け建設中です。
施設の建設にあたり平成22年4月、前(財)富山市民文化事業団チーフプロデューサー・制作アドバイザーの中島晴美さんを(財)豊橋文化振興財団の芸術文化プロデューサーに、そして平成23年4月には、舞台出身の俳優であり「豊橋ふるさと大使」でもある、平田満さんを芸術文化アドバイザーにお迎えしました。
舞台芸術を知り尽くしたお二人のもと、魅力あふれる舞台芸術の力による「文化のみえるまちづくり」を、豊橋をステージにして、ただいま上演中です!
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市民に届け!舞台芸術のチカラ
- 芸術文化アドバイザー・平田満さんに、舞台芸術の魅力をお聞きしました。
「観客も出演者も、ひとつの空間を、そして、そこでの体験や感動を共有できることが、舞台芸術の魅力です。」
舞台芸術の魅力
- 僕は長く俳優を続けていますが、「表現」する仕事、子どもの頃にはみんなが持っていた「創造力」の楽しさを仕事にしていることを、とても幸せに思っています。
舞台芸術は、人間のさまざまな感覚・感情を、まさに肉体だけで「表現」する、「人間」による純粋な芸術です。
舞台芸術の大きな魅力は、劇場というひとつの空間を、そして、そこで生まれる体験や感動を、みんなが共有できることだと思います。
隣の席に座った他人同士が、同じ舞台のことで「私はこう思う」と違った意見を語り合う、そんな交流が生まれてきます。
それ自体が「表現活動」に関わっているということなんです。
「面白かったね」
「きれいな女優さんだったね」
で終わってしまうのではなく、もう少し「主体的に」関わることで、喜びも大きくなってきます。
ぜひ、劇場へ足を運んで舞台芸術を「体験」してください。
「プラット」の役割
- 舞台芸術に興味を持ってくださった方へのいわば仲介役、舞台芸術への入り口となることが芸術文化交流施設「プラット」の役割のひとつになると思っています。
「プラット」では、大きなホールで上演するものや、小規模な演目など、多種多様なものを提供して、人それぞれ、色々な関わり方ができる場所にしていきます。
舞台を共有するみんなが、より面白いもの、より感動できるものを求め合っていく中で、質の高い舞台芸術が生み出されてくる。
「プラット」を、そんな予感がする空間にしていきたいですね。
平田満さん略歴
- 【昭和28年】豊橋市神野新田町に生まれる
【昭和47年】県立時習館高等学校卒業。早稲田大学文学部を経て、「つかこうへい劇団」に参加。以後、映画、舞台、テレビ、CMなどで幅広く活躍。
【昭和57年】映画「蒲田行進曲」により、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞など多数受賞
【平成15年】「豊橋ふるさと大使」就任
【平成23年】(財)豊橋文化振興財団芸術文化アドバイザー就任
出典
- 広報とよはし 平成23年12月15日(No.1350)
(転載/穂っとネット東三河)