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浜松楽器職人名鑑  富永誠一(リガチャー) vol-21

富永工業所社長の富永誠一さんは小学校鼓笛隊で幼少より音楽に関わっていた。中高の吹奏楽部ではクラリネットを演奏。高校卒業後も一般団体でクラリネットやサクソフォーンを演奏していた。自身の演奏経験から「見て、着けて、吹いてより楽しく楽器に触れ合って欲しい」と考え研究を進め、たくさんの色を選ぶことができるアルミニウム製のリガチャー(締金)を発明。富永工業所はもともと二輪車・四輪車等の自動車部品製造を手がけており、得意技術で あるプレス、溶接、板金等のノウハウを活かした新規事業として、着想から5年をかけて、地域の関連 工場と連携して業界初のアルミニウム製リガチャー『誠兵衛‐sayB♭‐』を開発、自社製品として発表した。軽量で、音の伝達速度が速いアルミニウムを使用することで楽に明るく輪郭のある素直な音を出すことが出来るのが大きな特徴。また、息を入れた際の反応もとても良く、扱い易いリガチャーとなった。アルミニウムは剛性が強いため細かな加工が難しい。そんな難題を乗り越え品質を徹底的に追求し、金属の配合にも独自の工夫がなされている。これは大きな反響を受け、完成直後には業界及びメディアでも多く取り上げられた。

富永誠一談/音楽とはまずは自分が楽しむべし。常識に囚われず、オリジナリティに富んだ、皆が喜ぶものをつくっていきたいです。

 

 

富永工業所 浜松市浜北区新原2581-1  053-589-8377

資料提供/一般社団法人グローバル人財サポート浜松

http://www.globaljinzai.or.jp/index.html

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