浜松楽器職人名鑑 倉岡良昌(ウクレレ) vol-14
『どうしてウクレレを作りはじめたのですか?』
倉岡:私はギターとウクレレを教室で教えていました。その時にまともに弾けるウクレレがないなあ、と感じていました。ないなら自分で作ってしまおう!って思ったんです。生徒さんにウクレレ作ってあげたら、とっても評判がよく、それが始まりです。
『それはすごいですね。』
倉岡:演奏家からの視点で楽器を作ることは大切だと思います。木工が得意な人はたくさんいるのですが、技巧に優れているだけではなくて、楽器として考えてみることが必要だと思います。
『どんなところに演奏家の視点を取りいれたのですか?』
倉岡:やはり、音色やピッチにはこだわります。ウクレレはピッチがちょっとでもずれるとダメです。ギターよりもより考える必要があります 。
『ギターも演奏されていたということですが、ウクレレとの出会いは?』
倉岡:私は第一次フォークブームのときからギターが好きでギターの先生になりました。あるとき、ほかの教室のウクレレの先生がいなくなることになって、ウクレレ弾いたことない僕のところにウクレレを教えてくれって頼まれたのです。
『それはまた突然ですね。』
倉岡:私もウクレレを馬鹿にしてたところが少しありました。ギターやってるからウクレレくらい簡単に弾けるだろって。でも実際に生徒さんに教えられるように練習をはじめたら、ギターよりもウクレレのほうが奥深くて面白くなってしまったのです。
『楽器作りでのこだわりはありますか?』
倉岡:素材にはすごくこだわります。5Aクラスのカリーコアを使ってみたり、継ぎ目がないようにしたりです。またマサウクレレオリジナルのナットやサウンドホールをイニシャルにしたりもできます。すべてハンドメイドです。
『この仕事をしていてよかったことはなんですか?』
倉岡:ストレスがないということですね。悪いことはこの先が悩みってことです。 しかし、なんでも興味をもって楽しんでやることが大事だと思います。私もサラリーマン時代があったけどやる気なくて嫌々やっていました。やりたいことをやる、それが一番です。
『でも実際はきびしいですよね?』
倉岡:はい。でも、やっぱり実践してみなきゃはじまらないですよ。頭で考えてるだけじゃなくて、実際にやってみることでわかることがたくさんあると思います。
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資料提供/一般社団法人グローバル人財サポート浜松
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