今回お邪魔したのは、磐田市の「浜名梱包輸送シルクロード・ミュージアム」です。
現在、特別展「インド・パキスタンの土器と土偶展」が開催中です。こちらの美術館は展示品の一部はケースがなく、実物を手で触れることのできる、日本では珍しい美術館です。
実際触れることによって、見るだけではわからなかった彫刻の繊細さや温かみなど体感できます。
特別展ではパキスタン南西部のバローチスターン州の初期農耕文化(前3500年〜前1800年)の土器、土偶を中心に、北インド(マトゥラー、チャンドラケートゥガル)の土偶と装飾板(前3世紀〜後1世紀)が展示されていました。
メヘルガルの女性土偶 大きな両眼が特徴的です。
瘤牛・魚・文字・幾何学文大壺 クッリ式黒色彩文土器
幾何学模様がとても綺麗です。
二頭の瘤牛像
常設展では現代工芸品の数々、シルクロード関連遺物を楽しむことができます。
仏陀頭部(3〜4世紀)
下から見上げてこの作品を見ると、穏やかに微笑んでいるように見えます。
ウェーショー神(2〜3世紀)未完成の作品。
通常制作途中の作品は残さず壊してしまうので、未完成の作品は大変珍しいそうです。また制作途中の作品は、完成作品ではわからなかった制作工程を知ることができる貴重な資料でもあります。
シルクロードミュージアムでは、ここでしか見ることができない貴重な作品も多く、学芸員さんの案内もとても丁寧で充実した時間を過ごすことができました。
今年の秋は、芸術に触れてみてはいかがでしょうか。
磐田市の作家さんの作品。照明からの光が鳥の形になっています。
磁器や陶器、ガラスなど現代工芸品も数多く展示されています。
シルクロード・ミュージアム
住所:静岡県磐田市上野部888
電話:0539-63-5050
開館時間:9:30〜17:00
休館日:毎週月曜日・年末年始
※月曜日が祝祭日の場合は翌日が休館日になります。
HP: http://hsilkroad-museum.org/
特別展「インド・パキスタンの土器と土偶展」
開催期間: 平成29年9月16日 ~ 12月30日