<シリーズ:はままつ今昔物11>子どもたちの夢や希望を育んだ児童会館
市制50周年を記念して、1962(昭和37)年に完成した児童会館。8月20日のオープンには、2千人の子どもたちが市中をパレードするなど、市内はその開館に沸きました。学校や学年の垣根を越えて、プラネタリウムや大型ロボットに目を輝かせ、音楽隊に加わり歌や楽器を楽しむ。児童会館には、いつもたくさんの子どもたちの笑顔や歓声がありました。こうして、子どもたちの成長を見つめてきた児童会館も、1986(昭和61)年3月には、24年にわたる役目を終えました。
児童会館。鉄筋コンクリート造りの4階建ての建物。24年間の総入場者数は延べ245万人。開館当時、子どもの入場料金は10円(昭和47年からは無料)、プラネタリウムは20円で見ることができた。
浜松市公会堂。児童会館の前身。当時は珍しかったモダンな様式の鉄筋コンクリート造りで、特徴的な正面の4本の丸い柱は、児童会館にも残された。
蒸気機関車。1963(昭和38)年設置。当初は、児童会館正面に、その後道を挟んだ五社神社に置かれた。現在でも、中区菅原町の堀留ポッポ道で見ることができる。
モデルカーテストコース。昭和40年代のブームには多くの子どもたちが自分で組み立てたモデルカーを持ち寄った。他にも鉄道模型や大型ロボットなどが人気を博した。
パイロトレーナー。ジェット音とともに上昇・下降・旋回するなど、パイロット気分を楽しんだ。
浜松科学館。1986(昭和61)年5月オープン。プラネタリウムや科学展示など児童会館の役割を引き継いで、現在まで多くの子どもたちに親しまれている。
(参考出典/浜松市公式Facebook「いいら!プラス(Plus)」)