(シリーズ:はままつの街道物語⑨)秋葉道―塩の道・魚の道―
秋葉道は相良・掛川・森・犬居・秋葉山・向市場・水窪・西浦・青崩峠から信州へ行く道と、秋葉山・雲名・石打・熊・大平・巣山・大野・鳳来寺・新城・東海道御油に至る道が本道と言われています。前者は塩の道・魚の道と言われており、本来の信仰の道のほかに、遠州と信州の物資流通・文化交流の大切な道という側面も持っていました。遠州側の水窪は、江戸時代に市が開かれたほどの北遠最大の町でした。また、ヒョー越峠で遠州軍と信州軍に分かれて行われている綱引き合戦は、秋葉道を介した現在の遠州と信州の文化交流です。
【地域の逸品】
西浦の田楽(国指定重要無形民俗文化財)
水窪は民俗学の宝庫であり、特に国の重要無形民俗文化財に指定されている西浦の田楽は、その最たるものです。田楽は舞が有名で、舞に使われるお面はあまり知られていません。お面も古く貴重なものです。
塩の道
峠の国獲り綱引き
西浦の田楽お面
(参考出典/浜松市公式Facebook「いいら!プラス(Plus)」)