天竜区の新たな発見に出会える資料館!
自然豊かな天竜で、歴史散策はいかがでしょうか。今回ご紹介するのは「内山真龍資料館」です。
内山真龍は今から約250年前、元文5年(1740年)豊田郡大谷村(浜松市天竜区大谷)生まれの国学者です。21歳から名主を勤め、忙しい仕事のかたわら、賀茂真淵に入門するとともに浜松の渡辺蒙庵、本居宣長の弟子の田中道麿にも学び、日本の古代史や遠江国の歴史・地理・伝説などを調査研究し、多くの著作を残しています。
資料館の南側には、市指定有形文化財の内山真龍生家の長屋門があります。既存する長屋門としては旧天竜市内唯一の貴重なものです。
資料館では、真龍の代表作「遠江国風土記伝」も展示されています。その中には、遠江国の村や駅(宿場)・地図・山川・古跡や、石高(米の収穫量)、伝説や言い伝えが記されており、地図は内山真龍が実際歩いて作ったそうです。
身近な街の今と昔を比べてみるのも楽しいですね。
■常設展Ⅱ『天竜の文化財 〜内山真龍資料館所蔵・寄託資料から〜』
現在、内山真龍資料館では常設展Ⅱ『天竜の文化財 〜内山真龍資料館所蔵・寄託資料から〜』を開催中です。今回の常設展示では内山真龍資料館所蔵・寄託資料を中心に天竜地域の文化財を紹介しています。市指定有形文化財の「今川義元 判物」「大久保彦左衛門の詫び証文」「真龍自画像」など見所満載です。「女通り手形之事」など珍しい資料も展示されていますので、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
常設展Ⅱ『天竜の文化財 〜内山真龍資料館所蔵・寄託資料から〜』
期間 平成29年7月1日〜平成29年9月24日
休館日 月・火曜日、祝日
開館時間 午前9時~午後5時
(参考資料 内山真龍の話 内山真龍資料館パンフレット)
※肖像画は色紙、地図は複製を撮影したものです