浜松楽器職人名鑑 丸山好洋/嶋倉了(ピアノ)vol-19
師匠と弟子、丸山さんと嶋倉さん。丸山さんはかつてショパンコンクールで調律を任された経歴の持ち主で平成4年度には楽器部門で「静岡県の名工」選ばれる。御年80を超える現役ピアノ調律師。一方、弟子の嶋倉さんは京都出身で、ピアノのまちで調律をするために来浜。
『どうして浜松でピアノの調律をやろうと思ったのですか? 』
嶋倉:浜松はピアノ聖地、調律師なら浜松でと、この工房の門を叩きました。また、丸山さんの隣で仕事をするのが夢でした。今こうして師匠の隣で調律ができることが本当に幸せです。
『ピアノの調律に絶対音感は必要なのですか? 』
丸山/嶋倉:調律に絶対音感はまったく必要ありません。逆に絶対音感で調律をしたらダメなんです。ちゃんと音をきいて、経験がモノを言う仕事です。
『仕事の中で心掛けていることはなんですか?』
丸山/嶋倉:10人のうち6,7人が満足するピアノを目指しています。10人中10人はムリなので6,7割が目安ですね。また、自分が満足するのではなく弾き手が満足するものがつくれて初めて一人前になれると考えています。
『仕事をしていてうれしかったことはありますか?』
丸山/嶋倉:弾き手のことを考えてつくっているときにお客さんが見に来てくれるときはうれしいですね。
『ありがとうございました。これからもがんばってください。』
資料提供/一般社団法人グローバル人財サポート浜松
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